忘れ物がなくならない人

「失敗したことを責めるのはやめてほしい」されたら無視して良いという新社会人への怒り方を描いた漫画 - Togetter

 

はてブにも書いたけど、

「失敗したことを責めるのはやめてほしい」されたら無視して良いという新社会人への怒り方を描いた漫画 - Togetter

寝坊とか忘れ物が自助努力で改善するのは確かにそうだけど、その努力の程度は人それぞれで、実質的に不可能なほど大変な人がいるというのも事実なんだよ。想像できないかもしれんが、本当にそういう人はいるんだよ。

2019/05/29 10:15

b.hatena.ne.jp

例えば、忘れ物をしないようにするための努力が、1gの鎖の人と100kgの鎖の人と、いるんだよ。だから、1gの鎖でやれる人は、みんながそうだと思わないで、100kgの人もいるかもしれないことを知っていてほしいな、と思う。

 

だからと言って、100kgの鎖の人がみんな「できなくてもしょうがないじゃん」と開き直ってるわけでもない。忘れ物なんてしなくて当たり前の世の中だから、そういう中で生きていく以上、そういう能力がないことはとてつもなく生きづらいことだ。だから、「やっちゃったことはしょうがないじゃん」という意識で生きられることは、そういう人にとっては福音なんだ。そうでもなければ、生きていくのがすごく大変だから。

問題にするべきなのは、どうしたら忘れ物をしなくてすむようになるか、というテクニックの部分であって、忘れ物をする人の精神が甘えてるとかたるんでるとかいうところではない。精神論で解決できるくらいなら、とっくに解決しているんだ。そうじゃなくて、それは技術的にしか解決できない問題だから、本人がそれを手に入れるための方法が有効。でも、それは人によって様々でこれという既存の決定打があるわけでもないので、色々と試したり調整したりする必要がある。そういうことは、子供の頃に色々やってみて身につけておくのが良いんだろうけれど、そういう観点からの指導が受けられる環境にないと難しい。なぜなら、多くの人の鎖はせいぜい数g程度だから、精神論でなんとかなるはずだという思い込みが蔓延していて、それで、100kgの鎖を引きずる人の大変さが共有されないから。鎖の重さは目には見えないからね。