haiku(2014-09-22)から転載

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二つの極端な立場が存在する。一つは、「放射線はとにかく危険」「政府や科学者などの権威は私たちをだまそうとしている」というもの。その反対が「放射線は全く安全」「政府や科学者などの権威のある偉い人のいうことは全て正しい」というものである。

放射線には危険なものと問題ないものがあるし、ある人の言うことが本当か虚偽かは、その人の肩書きだけで分かるはずがない。だから、この記事の筆者が言うように、どちらの立場も間違っている。その放射線が危険かどうかは、個別の事象について評価しなければ分からない。ある人の言うことが正しいのか虚偽なのかは、誰が言ったかではなくて、その内容によって評価されなければ分からない。この二つの立場は、何が正しいのか、ではなくて、誰が正しいのか、という観点から物事を評価している。けれども、いつも正しい人というのは多分存在しない。普通は、同じ人が正しかったり間違っていたりするものだ。だから、権威について常に正しいとか騙そうとしているとか言うこと自体が、間違っている。それは、原発は事故を起こさない、あるいは、事故は避けがたい、というのと同じだ。そういうものごとの捉え方が、そもそも間違っているのだと思う。