haiku(2015-01-11, 01-13)から転載

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産総研の粟田氏。なぜC-1、K破砕帯について検討するのかが明らかでないために、意味のある評価ができていない。浦底断層から派生していてもそれがどれだけの破壊力があるかは別の話であり、浦底断層との関係についてどう考えるのかという前提を欠いているために「つながってる/つながってない」の水掛け論に陥っている、という指摘だと思う。そこにある断層が直上の施設にどういう影響を与えうるのか、それを評価するべきなのに、そこが明らかでないので検討全体がナンセンスだということ。いろいろ言ってたけど、一番破壊的な発言だと思った。

もう一つ産総研の粟田氏の指摘。評価書のなかで、評価の根拠となるデータを示していない部分がある、これではこの評価が科学的かどうかを判断できない、と。これに対して規制庁からは、一般の人も読むことを考えて分量を少なくしたい、また、あまり専門的な内容を記述するのは避けたいから、という返答。これって、有識者が一旦判断したものはその真偽について詮索しない、したがって根拠が示される必要はない、と規制庁が考えてるっていうことだよな。すでにここに判断の責任について断絶がある。判断の真偽についての責任がこの谷間に落ちて、誰もそれを拾おうとしていない。そのことを粟田氏は指摘したけれど、今の体制では粟田氏にもそれを拾うことができない。事故から4年近く経つのに、規制当局は今まで一体何をしてきたんだろうね。