人殺しは誰なのか

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ワクチンがコロナを完全に解決するわけではない。それは、イスラエルやイギリスのようにワクチン接種が進んだ国でも感染者が急増する最近の状況を見ればわかる。だから

いま、喫緊の課題は未来である。
未来とは、新型コロナウィルスの国民へのワクチン接種が完了した後のことを指している。

というのはその通りだと思う。だけど、そのこととオリンピック開催とは全然関係ないじゃん。オリンピックが中止になっていたとしても、今後コロナをどうしていくのか、その問題はそっくりそのまま続くんだもん。だから、このエントリーの7.以降に書いてあるオリンピック反対と菅政権下げの話はこの「喫緊の課題」とは何の関係もないんだけど、エントリーの主旨としてはむしろこっちだったりする。

オリンピックを開催するとコロナ感染者が増えるから、オリンピックは中止するべきだ、そのためにアスリートはオリンピック参加を辞退するべき、そうしないなら彼らは人殺しだ、というような話が書いてある。確かにオリンピック開催によってコロナ感染者数は増えてるんだろう。尾身先生もこんなこと言ってたし。でも、オリンピックの開催によって救われた命もあるんじゃないかと私は思うよ(そういう美談とかありがちだし、経済的因果としてもありだろう)。それに、今の第五波が始まったのは6月下旬だったから、元々はオリンピックとは関係ないんじゃね?デルタ株の広がりによるところも大きいのではないか。

あるいは、ワクチン接種対策を支持してワクチンを打ち、「これで助かったわい」と思っている人だって人殺しになるかもしれない(ワクチンの副反応で死ぬ人がこれから出ないとも限らない)。

世の中、誰が人殺しで誰が人殺しじゃないかなんて、そんな簡単に割り切れるもんじゃないし、たいていの人は必ず誰かを殺してるんだと思う。例えば、生活する上で自動車による物流に依存している人(そうじゃない人なんか日本にはいないと思うけど)は交通事故で死ぬ人たちを殺してるんだよ?オリンピック選手に人殺しの顔をしろなんていう人は、まず自分の顔を見てみたらいいんじゃないかと思うよ。